ターンオーバーとは?
角質は古いものが厚く溜まってしまえば角質肥厚と呼ばれ、ゴワつきやくすみ、ニキビなどを誘引します。
反対に角質が必要以上にはがれ落ちてしまうと、その下の未熟な細胞がさらされ、乾きや過敏な状態を招きます。(赤ら顔にもなります)つまり、角質は厚すぎても薄すぎても美肌のためにはよくないということ。
それを大きく左右しているのが、肌の代謝「ターンオーバー」です。
表皮の内側から、基底層、有棘層、顆粒層、角質層とわけられます 肌は大きくわけて真皮、真皮、角質層からなり、表皮は内側から、基底層、有棘層、顆粒層、角質層というように重なっていて、基底層で作られた基底細胞が分裂しながら、有棘細胞、顆粒細胞、角質細胞というように順に形や構造を変化させて肌表面へと押し上げられていき、最後には垢としてはがれ落ちます。
この肌の生まれ変わりをターンオーバーといい、そのリズムが正常であれば角質は一定の厚さをキープできるのです。
部位や人によっても異なりますが、新しい細胞が生まれてから剥がれ落ちるまで、およそ28日周期でターンオーバーが行われるのが理想です。
年齢によりターンオーバーの周期は変わる ターンオーバー周期には個人差があります。
一般的には加齢とともに新陳代謝が低下し、30代~40代になると45日程度はかかるといわれます。
年齢とともにちょっとした傷も治りにくくなっていくのはそのためです。
クリニックでのレーザー治療を例にとっても、レーザー治療後、皮膚がかさぶたになりはがれ落ちるまでに通常一週間程度ですが、50代くらいの方から遅くなる傾向があり2週間程度、さらに遅い方では3週間以上かかる方もいらっしゃいます。
肌がくすむ、シミが増えた・濃くなったなどの症状が現れたらターンオーバーの機能が低下しているサインだと見逃さないようにしましょう。
ターンオーバーが正常なサインとは?
・肌が明るく、透明感もある
・肌に触れると、ふっくらしなやか
・刺激を感じたりニキビができたりしない ターンオーバーが乱れる原因
• 加齢 年齢を重ねていくと、細胞の働きも衰えていきます。
細胞の働きが衰えるので、当然肌細胞も衰えていきます。
細胞の働きが衰えるので、ターンオーバーにかかる日数もかかりますが、細胞は衰えているので十分に育たなく、刺激やダメージにも弱くなります。すると細胞はターンオーバーを早めようとしますが、働きが弱いので未熟な細胞のまま、だらだらとターンオーバーを繰り返し、角質は硬化し剥がれ落ちずに溜まっていきます。
ターンオーバーが約28日周期で行われているのは20歳前後の人です。
30代になればおよそ45日、40代になるとおよそ60日前後かかるようになるといわれています。しかしこれはあくまでも目安です。
• 洗いすぎ 肌を洗う時に、必要以上に洗いすぎたり、ゴシゴシ洗ってはいけません。
洗いすぎは、角質を無理やり剥がす行為になります。
角質が剥がれてしまうと、次の角質を急いで作らなければいけなくなるので、細胞が未熟な状態でターンオーバーを繰り返さなければいけなくなります。 また、洗顔すれば皮脂もとれすっきりします。しかし皮脂は天然保湿クリームですから、肌を乾燥から守り保護しています。
洗顔のし過ぎで、必要以上に皮脂をとってしまうと、肌細胞は乾燥から肌を守るため、ターンオーバーを早めてしまう可能性があります。
• 強い成分のスキンケア用品 洗浄力が強い洗顔料です。
おススメ洗顔
特にメイク落としの成分は、合成界面活性剤をはじめ、落ちにくいメイクを落とせるように作られています。
美白や肌をつるつるにする、くすみがとれる、などとうたっている洗顔料やスキンケア用品も同様に、これらは合成界面活性剤をはじめ、角質除去を促進する成分が多く含まれ、また皮脂も必要以上に落としてしまいます。これらはターンオーバーを早める原因になります。 • 睡眠不足 睡眠中は成長ホルモンが分泌し、細胞を修復し再生させます。
ターンオーバーが行われるのも睡眠中です。
十分な睡眠がとれていないと、成長ホルモンの分泌も少なく、十分にターンオーバーができません。
• 肌の栄養不足 肌に必要な栄養が足らなければ、表皮の元であるケラチノサイトをはじめ、肌細胞は十分に育つことができません。
未熟なまま細胞はターンオーバーをし、栄養が足らないので十分に働くこともできなく、細胞が未熟なまま押し上げられてきます。
• ホルモンバランスの乱れ
女性は、排卵前は肌の調子が良くなったり、生理前になると肌の調子が悪くなったりしますが、女性ホルモンである卵胞ホルモンの影響です。
卵胞ホルモンは、美肌のホルモンとも呼ばれていますが、ターンオーバーを促進し正常化するホルモンです。
ターンオーバーが促進されないので、ターンオーバーが遅くなり、肌の生まれ変わりがスムーズに行われないので、シミなどの原因になります。
• ストレス ターンオーバーは、自律神経が深くかかわっています。
自律神経が乱れるとターンオーバーも乱れてしまいます。
ストレスは、自律神経を崩し血行も悪くなるので、新陳代謝が悪くなります。 そして、自律神経が崩れればホルモンバランスも乱れますし、睡眠にも影響が出てきますから、ストレスはターンオーバーを乱す原因が、たくさん詰まっているといっていいでしょう。
• ピーリング
ピーリングは、病院で傷跡や炎症などの治療で行われる場合と、市販で手に入るピーリング剤があります。ここでは市販で手に入るピーリング剤についてご説明したいと思います。
ターンオーバーを正常に戻す方法として、ピーリング材を使われている方も少なくないと思います。 しかし、ピーリングは使用されるときに十分気を付ける必要があります。
紫外線の影響
• 紫外線の影響 紫外線にあたりすぎると、肌細胞はダメージを受けてしまいます。
細胞がダメージを受けると、回復しなくては!と肌細胞はターンオーバーを早めてしまいます。 そして、肌を紫外線から守るために、角質を厚くし守ろうとします。このように角質をため込んでしまう事を角質肥厚といいます。
• 角質トラブルを放置 ゴワつき、乾燥などのほか、毛穴トラブルやニキビに発展することも少なくありません。ターンオーバーの乱れは多くの肌トラブルを勃発させる危険があるというわけです。
こんなときは要注意!
・肌が乾燥している
・紫外線を浴びた
・肌荒れに悩んでいる
ターンオーバーを整えるには
肌にくすみやシミが居座る ターンオーバーを整えるには?
スキンケアの基本である保湿をしっかり行うこと。
おススメの保湿剤 ヒアルロン酸高濃度配合 http://ari150624.owndshop.com/items/9912133
肌がすみずみまでうるおえば、不要な古い角質がはがれやすくなり、新しい細胞も生まれやすくなり、代謝が正常に整うことでしょう。また、肌荒れが気になるなら炎症をケアできるもの、UVダメージが気になるなら紫外線をしっかり防げる日焼け止めも欠かせません。
角質が気になるからとコットンなどで必要以上にふき取るのはNG。
その摩擦から肌を守ろうとして角質がさらに厚くなってしまう可能性があるからです。
洗顔時もたっぷりの泡でやさしく、タオルでふくときもこすらずに軽く押さえるように、と意識することが大切です。
内側からのアプローチ バランスのいい食事を心がけることはもちろんですが、とくにターンオーバーを正常に整えてくれるビタミンAを積極的に摂りましょう。
うなぎ、レバー、卵、牛乳、チーズなどに多く含まれています。
効果的な対処法
・とにかく保湿を徹底する
・紫外線をしっかり防ぐ
・角質ケアを組み込む
・ビタミンAをたっぷり摂る